時給換算|時給の計算方法・求め方
時給の出し方を、月給・日給・年収それぞれの計算式と具体例で解説します。残業の割増賃金や手取りとの違いもあわせて確認できます。実際の金額は時給計算ツールで自動計算できます。
時給の基本の計算式
時給は「その期間にもらう給与額」を「その期間に働いた時間」で割って求めます。式にすると次のとおりです。
- 時給 = 給与額 ÷ 労働時間
ポイントは分子と分母の期間をそろえることです。月給を使うなら分母は1か月の労働時間、年収を使うなら分母は年間の労働時間にします。通勤手当や賞与のように毎月の労働時間に対応しない支給は、時給換算では除いて計算するのが一般的です。
月給から時給を計算する方法
月給制の人が時給を出すときは、月給 ÷ 1か月の平均所定労働時間で計算します。月ごとに日数が違うため、実際の労働日数ではなく「月平均」を使うのが正しい求め方です。
- 1か月の平均所定労働時間=(365日 − 年間休日)× 1日の所定労働時間 ÷ 12
たとえば年間休日120日・1日8時間の会社なら、(365 − 120) × 8 ÷ 12 = 約163.3時間です。この会社で月給25万円なら、250,000 ÷ 163.3 = 約1,531円が時給換算額になります。
月給別の時給換算(1日8時間・月20日=160時間の場合)
| 月給 | 時給換算(160時間) | 時給換算(173.8時間) |
|---|---|---|
| 16万円 | 1,000円 | 約921円 |
| 18万円 | 1,125円 | 約1,036円 |
| 20万円 | 1,250円 | 約1,151円 |
| 25万円 | 1,563円 | 約1,439円 |
| 30万円 | 1,875円 | 約1,726円 |
| 35万円 | 2,188円 | 約2,014円 |
※173.8時間は年間所定労働時間2,085時間(年間休日125日・1日8時間)を12で割った値です。
日給から時給を計算する方法
日給制の場合は、日給 ÷ 1日の所定労働時間で求めます。休憩時間は労働時間に含めないため、拘束9時間・休憩1時間なら分母は8時間です。
- 日給10,000円・1日8時間 → 10,000 ÷ 8 = 時給1,250円
- 日給12,000円・1日8時間 → 12,000 ÷ 8 = 時給1,500円
- 日給8,000円・1日7.5時間 → 8,000 ÷ 7.5 = 約1,067円
逆に時給から日給を出したい場合は日給計算ツールが使えます。
年収から時給を計算する方法
年収を時給に換算するときは、年収 ÷ 年間総労働時間で計算します。年間総労働時間は「1日の所定労働時間 × 年間勤務日数」です。
- 年収300万円・年間1,920時間(8時間×240日) → 約1,563円
- 年収400万円・年間1,920時間 → 約2,083円
- 年収500万円・年間1,920時間 → 約2,604円
- 年収600万円・年間1,920時間 → 約3,125円
賞与込みの年収で計算すると時給換算額は高く出ます。求人票の時給と比べたい場合は、賞与を除いた年収で計算すると条件をそろえて比較できます。
年収別の時給換算(正社員の時給換算早見表)
| 年収 | 時給換算(1,920時間) | 時給換算(2,085時間) | 月給換算 |
|---|---|---|---|
| 250万円 | 約1,302円 | 約1,199円 | 約208,333円 |
| 300万円 | 約1,562円 | 約1,439円 | 約250,000円 |
| 350万円 | 約1,823円 | 約1,679円 | 約291,667円 |
| 400万円 | 約2,083円 | 約1,918円 | 約333,333円 |
| 450万円 | 約2,344円 | 約2,158円 | 約375,000円 |
| 500万円 | 約2,604円 | 約2,398円 | 約416,667円 |
| 600万円 | 約3,125円 | 約2,878円 | 約500,000円 |
| 700万円 | 約3,646円 | 約3,357円 | 約583,333円 |
| 800万円 | 約4,167円 | 約3,837円 | 約666,667円 |
※1,920時間=1日8時間×年240日、2,085時間=1日8時間×年約261日(週休2日・祝日出勤なし)で計算した概算です。正社員の時給換算は「どの年間労働時間で割るか」で数百円変わるため、比較のときは条件をそろえてください。
残業・深夜・休日の割増賃金の計算方法
残業代は「基礎時給 × 割増率 × 時間数」で求めます。基礎時給は月給から諸手当(通勤手当・家族手当など法令で除外できるもの)を引いた額を、1か月の平均所定労働時間で割って算出します。
| 区分 | 割増率 | 時給1,200円の場合 |
|---|---|---|
| 法定時間外(1日8h・週40h超) | 1.25倍 | 1,500円 |
| 時間外が月60時間超の部分 | 1.50倍 | 1,800円 |
| 深夜(22時〜翌5時) | +0.25倍 | 1,500円 |
| 時間外+深夜 | 1.50倍 | 1,800円 |
| 法定休日労働 | 1.35倍 | 1,620円 |
| 法定休日+深夜 | 1.60倍 | 1,920円 |
実際の残業代は残業代計算ツールで時間数を入れて確認できます。
時給と手取りの違い
時給や月給は額面(税引き前)の金額です。実際に受け取る手取りは、ここから所得税・住民税・社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)が差し引かれます。
- 手取りの目安は額面の75〜85%(社会保険加入の場合)
- 時給1,200円・月160時間 → 額面192,000円 → 手取り約15〜16万円
- 扶養の範囲内で社会保険に加入しない場合は控除が少なく、手取り率は高くなります
時給計算でよくある間違い
- 休憩時間を労働時間に含めてしまう — 休憩は労働時間ではないため、分母から除きます。
- 実労働日数で月の時間を出してしまう — 月ごとに日数が違うので、月平均所定労働時間を使います。
- 通勤手当を含めて割ってしまう — 割増賃金の基礎からは通勤手当・家族手当などを除きます。
- 端数を切り捨てる — 時給の端数は労働者に不利にならないよう、1円未満は切り上げるのが一般的です。
よくある質問
Q.時給の計算方法(求め方)は?
時給=給与額 ÷ 労働時間で求めます。月給から出す場合は「月給 ÷ 1か月の平均所定労働時間」、日給から出す場合は「日給 ÷ 1日の所定労働時間」、年収から出す場合は「年収 ÷ 年間総労働時間」で計算します。
Q.月給20万円は時給いくらですか?
1日8時間・月20日勤務(月160時間)なら、200,000 ÷ 160 = 時給1,250円です。月の所定労働時間が173.8時間(年間2,085時間 ÷ 12か月)の会社なら約1,151円になります。
Q.年収から時給を出すにはどう計算しますか?
年収 ÷ 年間総労働時間で求めます。1日8時間×年間240日勤務なら年間1,920時間なので、年収400万円なら 4,000,000 ÷ 1,920 = 約2,083円が時給換算額です。
Q.残業代の時給(割増賃金)はどう計算しますか?
残業代の単価は「基礎時給 × 割増率」で計算します。法定時間外は1.25倍、深夜(22時〜翌5時)は+0.25倍、法定休日は1.35倍です。時間外かつ深夜なら1.5倍になります。
Q.時給計算に使う「1か月の平均所定労働時間」とは?
(365日 − 年間休日)× 1日の所定労働時間 ÷ 12 で求めた月平均の労働時間です。年間休日120日・1日8時間なら (365−120)×8÷12 = 約163.3時間になります。
Q.時給から手取りはどれくらいになりますか?
額面のおおむね75〜85%が目安です。所得税・住民税・社会保険料が引かれるため、扶養の範囲内で社会保険に加入しない場合は控除が少なく手取り率が高くなります。